かなえるリハビリ訪問看護ステーション サテライト西淀川の鎗丸です。
今日はリハビリの考え方について話したいと思います。
皆さんはリハビリというと何を思い浮かべますか?
横になって足の屈伸をする、歩く練習をする、病気から回復するために体力をつける、これ以上悪くならない為に運動するなど。
それぞれ状態・思いは様々です。
引用:『厚生労働省 地域包括ケアシステム』より
画像は厚生労働省が配布している介護保険での仕組みです。
一番下に『本人の選択と心構え』とあります。
リハビリもこれが一番の土台です。
リハビリが必要な方がどういう気持ちなのか、どう今後を描いているのか、リハビリ・看護職員と話し合う事がとても重要です。
それによって、リハビリの内容や方法は大きく変わってきます。
例えば、ご自身で家の中で努力されている方なら
・関節の負荷がかからないような運動の提案
・運動の良い時間、注意した方が良い時間の提案
・体調が悪い時にどうするかを相談
・その上で歩行練習や動作練習をリハビリで行なっていく。
事になります。
簡単にいえば、リハビリに必要なものは『提案力』だと私は思っています。
以前は脳卒中の方は入院中しか回復しないというデータがありました。
私も在宅現場に携わって5年が経とうとしていますが、回復される方、要介護から要支援になる方、復職される方を大勢みてきました。
他のご病気でも同様です。色々な方と関わって同じ提案になった方がいません。その人それぞれの人生、背景、性格に寄り添うとお話しする内容は大きく変わります。
そして、その際にポイントになったのは『本人の選択と心構え』です。
何も知らない、提案されないままリハビリを続けるのではなく、先を見据えたその人それぞれの提案と話し合いで状態は変わっていきます。
なので私のリハビリは異様に会話が多いです。。。笑、もちろん体も動かしています!
本人様、家族様、ケアマネジャー様と話し合い、本人の選択の下、方向性が定まっていくのです。
その上で私共の会社は『訪問看護』です。
看護視点の知識がある事で、悪化の予防や維持改善が図りやすくなります。
更に看護師からの意見や視点がリハビリに組み込まれます。
リハビリに加え看護師さんの目線が入るのは状態を良くする為に非常に重要なキーになります。
誰かにやらされるではなく、自分でやりたいと思えるよう、色々な方と話し合ってください。
リハビリ・看護でも考え方は人それぞれですが、引き続き在宅での訪問看護・リハビリに関わっていきたいと思います。
理学療法士 鎗丸