とある『作業療法士』の家庭教育

初めまして。岸和田営業所の作業療法士の堀野と申します。

私には、小学5年生の娘がいます。

最近、「ちょっと、いい加減なこと吹き込むの、やめてくれる?」と叱られました。
でも、私達夫婦としては、してやったりです。

どういうことかと申しますと、私達は、小さい頃から娘の言い間違いを訂正してきませんでした。
 
『ブッコロリ』 『とうもころし』 『たんぽこ』 ・・・。

だって、可愛かったんですもの!そして、最後まで間違ったまま残ったものは『コンニビ』
「『コンビニ』、『コンニビ』、本当はどっちなん!?ちゃんと教えて!!」

学校ではなんとなく濁して使ってきたのかな。そして、ようやく、気づいたのでしょう。
親の言うことが、正しいとは限らない、という『教え』です(笑)
私は、これを『作業療法的教育法』と呼んでいます。

『理学療法士』は身体のことや運動をしてくれる、『言語聴覚士』は食べることや話すことをしてくれる、『作業療法士』って何してくれるの?と、よく聞かれることがあります。

答えは「『作業』を用いて『治療』する」なのですが、この『作業』という定義が難しい所です。

いわゆるきちんとした定義は、日本作業療法士協会のHPにお任せするとして、それを読んでもわからなかった新人の頃の私が今まで経験して定義づけたことは、こんな感じです。

例えば、更衣動作や排泄動作など、日常生活動作を練習する『作業』ことで、自分のことを自分でしたいという気持ちをサポートする『治療』であったり、家で皿を拭くという『作業』ができるようになることで、家庭での役割を持つことをサポートする、という『治療』であったり、身体を動かせなくなった方のコミュニケーション手段を開発することで、楽しみや生きがいをつくる、サポートをするということも、『作業療法』です。

また、進行性の病気に不安を抱える方に、毎日を丁寧に活動してもらうことで、気持ちの整理をし、穏やかに過ごすことをサポートする、ということも『作業療法』だと思っています。

前文の、娘へのアプローチに関して言えば、SNSが横行する世界に飛び込んでゆく彼女に、ただ衣食住を与えて、正しいことを教えるのではなく、恥をかき、疑問を持ち、怒りを覚え、意見するという『作業』を用いて、与えられた情報を何でも信じてはいけない、ということを教えることが、我が家の『作業療法的教育法』なのです。

 作業療法士  堀野

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