何事も楽しめる能力

訪問先のご利用者との会話の中で、思わず感銘を受けることは訪問分野ではあるあるだと思いますが、
今回その中から一つ、ご紹介させて下さい。

 

私が担当させていただいているご利用者のFさんは
ご自身でも言われていますが非常に好奇心旺盛で、どんなことにも興味を持って日々行動されています。

例えば、病院で受診された帰りに、そのまま真っ直ぐに帰宅するのはもったいないと思い、
ショッピングセンターに立ち寄り、何を買うでもなく色んなフロアをぶらぶらして商品を眺めたり
道端に咲いている植物をじっくり観察してみたり、それをスマートフォンで写真に収めたり
道に迷っていると思しきお年寄りの方が近くにおられれば声をかけて交番まで誘導したり…

他にもたくさんエピソードはありますが、
「(疲れもあるでしょうに)よくそれだけ行動できますね!」と私が驚いていると、
「わたし、楽しいんですよ!」とキラキラした笑顔で話されます。
そして、どんなところが楽しいんだということを嬉しそうにお話しされ、こちらも楽しい気分にさせられます。

Fさんの話をお聞きする度に、Fさんは「何事も楽しめる能力」が高いんだなと思います。
私たちはつい、「楽しい対象」を探すことに意識が向きがちで、それがないと「楽しくない」「つまらない」と考えてしまいがちですが
Fさんのように「何事も楽しめる能力」があれば日々の何気ない物事にも楽しさを見出すことができ、
毎日の暮らしが豊かになるのではないかと思うのです。

では、どうすれば「何事も楽しめる能力」を向上させることができるのか。
Fさんとの会話の中で得られたヒントとしては、
普段から何気ない物事に対し「意識的に意識してみる」という感じでしょうか。

いつもなら気にも留めない物事に対してあえて意識してみる。ちょっとウィキペディアで調べてみる。
ちょっと知っているとそれに対して興味がわく。ちょっと分かると疑問が沸く。
すると、その対象に対して日々の生活の中で自分のアンテナが反応する。

そういう風に、自分のアンテナの感度を高めておくことが大事なんじゃないかと思います。

同じ物事を見ていても、それをどう感じ、どう捉えるかは幾通りもの可能性があると思いますから
どうせなら楽しい、面白いと思いたいところです。

そういえば、幕末の志士 高杉晋作も「おもしろき こともなき世を おもしろく」という名言を残していた気がします。
たぶん真理なんじゃないでしょうか。

 

そんな次第で、Fさんとのやりとりで感銘を受けた私が
「Fさんはどんなことでも楽しめるプロですね!」と興奮して言うと

「わたしも興味ないことはまっったく興味ないですよー!(笑)」とFさん。

((あ、そうなんですね…。))

 

京都事業所
理学療法士 小辻雄介

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