どうして学会発表?

こんにちは、かなえるリハビリ訪問看護ステーション住之江の理学療法士 福原です。
6月12日に奈良県立医科大学厳橿会館にて第1回日本前庭理学療法研究会学術集会が開催され、「持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)の症状を有した生活期脳卒中者に対する前庭リハビリテーションの経験」というタイトルでポスター発表(研究の概要をまとめた大判ポスターの前で行う発表)をさせて頂きました。
※ご興味のある方はこちらからご覧ください→第1回 日本前庭理学療法研究会学術集会
(同ページ内の抄録集も無料でご覧いただけ、P.22に発表内容が記載されています)

「前庭理学療法?前庭リハビリ?聞いたことないな…」と思った方が多いかもしれません。
日本ではまだまだ普及していないため当然だと思います。
簡単に説明すると、身体運動時や姿勢を保っているときに視線や姿勢を制御する機能を平衡機能といい、前庭とは平衡機能に関わる前庭神経核や三半規管などの感覚器の総称です。
前庭リハビリテーションは、前庭系に適切な刺激を加えることで、バランス機能の向上を促すことや前庭機能異常によって生じるめまいの改善などを目的として行います。
これら前庭リハビリテーションは、医療分野に限らずスポーツ分野でもアスリートのトレーニングとして、すでにエビデンス(根拠)が確立されており世界中で行われていますが、日本では認識されていないのが現状です。
そのため、日本においても前庭リハビリテーションを普及させることとエビデンスの構築を目的として、昨年8月に日本前庭理学療法研究会が設立されました。

さて、前置きが長くなりましたが、今回学会発表した理由。
それは「日本における前庭理学療法のエビデンス構築の一役を担いたい」なんて大層な理由ではなく、純粋に「めまいで困っている担当ご利用者をなんとかして救いたいけど情報が少ない。どうすれば…。そうだ!発表してその分野の専門家から直接アドバイスをもらえばいいじゃないか」という考えからでした。
実際発表することで、前庭リハビリテーションやめまいのリハビリを専門とされる方々から、専門書や論文などでは学ぶことが難しい臨床的なアドバイスや情報を沢山いただくことができ、全国のご高名な先生方とのつながりを持つこともできました。

自分の担当ご利用者はもちろんですが
「住之江事業所のリハビリを受けられるご利用者がより良い生活、そして人生を歩めるように英知を尽くして支援をしたい」
そんなことを願いながら私たちは日々の仕事に取り組んでいます。

かなえるリハビリ訪問看護ステーション住之江
理学療法士 福原

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