訪問看護ステーションでの言語聴覚士

訪問リハビリの道を選んだきっかけ

回復期で9年勤めた後に所属した介護老人保健施設から、訪問リハビリに出ることがありました。

ご自宅ですぐ活かせるリハビリや、ご家族を含めて行うリハビリに興味を感じ、より深めたいと思い、転職をしました。

訪問看護ステーションで働いてみると、予想よりも対応する疾患が多岐に渡ることがわかりました。「脳血管疾患」「廃用症候群」「摂食嚥下障害」と、限定された疾患を見ていた回復期病棟とは大きく違います。

進行性の疾患も多いですし、病院では見ることのなかった小児のケースも担当しています。お子さまを見ることになったのは初めてなので、最初は勉強勉強でした。以前勤めていたところの系列施設に見学に行ったことはあったんですが、担当するのは初めてで。件数は少ないですが、発達障害、ダウン症、構音障害、摂食嚥下など、幅広いお子様を担当しています。

訪問看護ステーションでの言語聴覚士(ST)の仕事

STの仕事のメインは、言葉に対するリハビリテーション(発語、構音)と、食べることのリハビリテーション(飲み込み)です。

自宅という資源が限られた環境で、病院よりも生活に沿った実際的なリハビリテーションをすることが多いです。まさに、生活の場に即したリハですね。いい意味でSTにこだわらず、過ごされている環境全般を見ることができます。それが難しいところでもあるんですけど、自分がいる時間帯の困りごとは自分が解決する、というのがやりがいに繋がります。

ご自宅は、病院のように制限された場ではないので、ご利用者は各々の生活スタイルで、自由に過ごされます。その様子を見てリスク管理をするのも私たちの仕事で、STの場合特に誤嚥防止は重要です。

ご家庭に入るわけですから、ご家族と一緒にリハビリをすることも多いです。その中でご家族の介護の状況を聞いたりして、ご本人とご家族の間の橋渡しをすることも。特に失語症の方の場合、その方に合ったコミュニケーションの手段をお伝えして、専門職の不在時にどう対応してもらうかの提案をさせていただくこともあります。生活の場だからこそ聞ける細かい心配ごとへのお答えができるのは訪問ならではです。

1日のスケジュール

1件の訪問は、40分がメインです。訪問したらまず体調確認でバイタルを測ります。その後はご利用者がお持ちの疾患にもよりますが、口の体操や絵カードの訓練をして、発声の練習や読み書きの課題をしていただきます。高次脳機能障害の方は頭の体操をしてもらったり、摂食嚥下のお悩みで訪問している方には口腔ケアをして、食べる練習をしています。

訪問スケジュールは自分で組めるので、移動の導線を考えて調整することができます。

ただ、住之江に所属しているSTは私だけなので、STへの依頼があればすべて担当する必要があります。最初は少し苦労しましたが、今はコツも掴め、動きやすいスケジュールを組めています。

あと、これは訪問をはじめたばかりの人あるあるかもしれないですが、直行直帰の勤務形態は、移動が少し気楽な分、仕事とプライベートの切り替えが難しかったですね。今は、書類の記入などは隙間時間に片付けて、家に仕事を持ち帰らないよう工夫しています。

訪問STにとってのあるある

STは紙の課題があったりするので、他のリハビリ職に比べて荷物が多いです。私は車移動がメインなので、車内に道具を置いておいて、訪問する方に合わせて必要なものをかばんに入れています。

余談ですが、駐車場を見つけるのは得意になりましたよ。路駐はしないよう会社からも注意されていますし駐車場代は経費で落ちるのでいつも利用します。訪問先に近い駐車場はどこか、近隣の駐車場はいつごろ満車になるのか、次の訪問先に行く車線に出やすいのはどこか、なども覚えました。笑

ただ、真夏の暑さ、真冬の寒さは結構辛いです。真夏は訪問中に車が熱せられると後がしんどいので、日陰の駐車場を見つけるのも得意になりましたね。

他職種との連携

看護師さん、理学療法士さん、作業療法士さんが主担当になっているご利用者にも、お食事などで困りごとがある場合は、同行します。

また、住之江の事業所では、2週に1度リハビリのカンファレンスを開催しています。看護師も別でカンファレンスをしていて、どちらも他職種参加OKです。

施設と違い同じ空間にいる時間が少ない分、ちょっとしたことでも連絡し合いましょう、と責任者からも声掛けがあり、情報連携にはあまり苦労しません。

ただ、そうは言っても、施設で働いていたときよりもスタッフ同士の関わりが少なくて寂しいです。職場に馴染むまで、施設よりちょっとかかったかもしれません。もちろん、事業所では皆仲良く話せるんですけど、もっと職員同士の関わりを増やしたいと思っています。

会社の中だけでなく、職種間での繋がりを強化するために、社外活動ではありますが『地域ST勉強会 無料オンラインセミナー』に運営として参加することになりました。色々なところで働くSTや、他職種の方ともコミュニケーションを取れるようになれたらいいなと思います。

株式会社かなえるリンクについて

今の会社はとても活発な組織だと思います。

次々に新しいことに取り組んでいて、毎日の朝礼や月1度の会議でも活気があります。

病院とはまた違う空気の中で、ご利用者の生活場面にダイレクトに関わり、包括的にお困りごとを解決することができるのが訪問看護ステーションです。

言葉のこと、認知面のこと、食べること、そのあたりでお困りごとがあれば、ぜひSTに相談してほしいです。一緒に働いてくれるSTさんも募集中ですよ!


地域ST研究会

言語聴覚士(以下ST)は他の専門職に比べて資格保持者がまだまだ少数です。地域にはSTが少なく、特に『小児分野』では慢性的に人手が不足しています。 私たちはST不足を地域の大きな課題の一つと捉え、皆さんとともに、解決に向けて取り組んでいきたいと思っています。

「地域には困っている子供たちが多くいる。そこに目を向けてくれる仲間(ST)が欲しい」
そんな想いから『地域ST研究会』を発足しました。

私達は『無料のオンラインセミナー(全6回シリーズ)』を開催することで、『地域の小児分野の現状』を知ってもらうことから始めることにしました。

地域ST研究会のLINEアカウントを始めました。

こちらで無料オンラインセミナーの開催日程など様々な情報を発信しています。

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法人名 かなえるリハビリ訪問看護ステーション住之江
所在地 〒559-0001 大阪市住之江区粉浜3丁目15-9 コテジャルダン203号室

事業内容 訪問看護事業 / 介護予防訪問看護事業(訪問リハビリ含む)
サービス提供エリア 住之江区・住吉区
TEL 06-4701-8554
FAX 06-4701-8556