新型コロナウイルスに対する基礎知識を身につけよう⑪

新型コロナウイルスと喫煙

こんにちは、作業療法士の西井です。

喫煙の法律が改正されたり、また値上げされたりとどんどん禁煙を推進していこうと世の中が動いているとニュースを見ていて思います。新型コロナウイルスが流行し始めた頃から、「この機会に禁煙すべきだ!」という話題があがっていたのを思い出し、どうして新型コロナウイルスが流行して禁煙すべきなのか調べてみました。

新型コロナウイルスが流行し始めた頃から、喫煙者は重症化しやすいと言われてきました。

WHOも禁煙を推奨しています。しかし、世界中の調査で、感染者の中での喫煙者の割合が少ないという結果も出ています。改めて、喫煙者が重症化しやすいと言われていた理由を調べてみました。

汚れた手で口元を何度も触れるため、感染リスクを高める

流行した当初から、口元を汚れた手で触ることは感染リスクを高めると言われていますよね。

煙草による心血管疾患、癌、呼吸器疾患、糖尿病等の非遺伝性疾患の主要な危険因子

現在、感染者のほとんどは無症状か軽症ですが、上記の非遺伝性疾患がある方は重症化しやすいという結果が出ています。喫煙者はこれらの非遺伝性疾患がある方が多いため、重症化しやすいと言われています。

この2つの理由はよく言われていますよね。しかし、もう1つ重要な理由があります。

喫煙者は気道のACE2受容体の割合が増加する

ACE2受容体とは新型コロナウイルスの機能的受容体です。主に心臓・腎臓・精巣で見られますが、喫煙者は気道にACE2受容体が多く存在していると言われています。喫煙者は気道からコロナが入りやすく、重症化しやすい要因となっています。

つまり、喫煙者は非喫煙者よりも新型コロナウイルスが体内に入りやすい状態であるということですね。

ACE2受容体の研究はSARSの頃からされており、今回の新型コロナウイルスが出た当初もすぐに研究が始められました。現在では様々な論文も出てきているため、今後も情報を追っていく必要があります。

今話題となっている新型コロナウイルス後遺症ともACE2受容体が関係していると言われています。また、薬の研究もACE2受容体の研究とともに進められてきています。

次回はACE2受容体と後遺症について、調べられたこと書いていきますね!

参考