新型コロナウイルスに対する基礎知識を身につけよう⑭

ACE2受容体と後遺症

作業療法士の西井です。前回の私の記事では、「新型コロナウイルスと喫煙」に関して書かせていただきました。

調べていく中で、『ACE2受容体』というキーワードが出てきました。最近、新型コロナウイルスの後遺症が話題になっていると思いますが、このACE2受容体と関係しているみたいなので、どのような関係性があるのか調べてみました!

現在、ニュースにもなっている後遺症として、全身の倦怠感や呼吸困難、関節痛、胸痛、味覚障害・嗅覚障害など他にもたくさんの後遺症が報告されています。

全身に症状が出る要因として

コロナウイルスが体内に侵入するためのACE2受容体は全身の血管や臓器に存在していることが分かっています。また、全身の血管の内側の血管内皮に存在することが研究で分かり、ウイルスによる伝搬経路が存在することが明らかになっています。そのため、全身にウイルスのダメージが出て、様々な後遺症が出てしまいます。

ACE2受容体が多く存在している肺で過剰炎症が起こります。免疫細胞がウイルスと戦うために作るサイトカインが、制御不能となって放出され続けるサイトカインストームが起こり、自分の細胞まで傷づけてしまう現象が起こっています。サイトカインストームによるサイトカインスト(免疫暴走)が生じており、全身に広がってしまうことで全身に症状が出てしまいます。

このサイトカインストームが起こる要因は未だ解明されていません。また、この現象は後遺症以外にも、抗体が出来るかどうかにも関係しているみたいです。次回はサイトカインストームについてお話していきたいと思います。

  

COVID-19関連情報翻訳チーム 西井(作業療法士)

参考