新型コロナウイルスに対する基礎知識を身につけよう②

「水を飲みましょう!」

暖かくなり、「水を飲みましょう!」そんな言葉をよく聞くようになった5月。

前回の記事「かくれ脱水の予防」にもあった、こまめな水分補給が大切になります。
今回は、水を飲むことで、もう一つ良い効果があるのでご紹介いたします。

私たちの体の門番『繊毛(せんもう)』

水を飲むことでウイルスを体内に入れてしまうのでないか?と心配される方も多いかもしれません。

しかし、水を飲むことで体の中にウイルスを入れない仕組みを作り、元気を保つことができる可能性も秘めています。

私たちの鼻の奥から喉にかけて、繊毛(せんもう)といわれるひだ付きの粘膜部位があります。繊毛で私たちはウイルスをキャッチし、体の中にウイルスを入れないことで、体をウイルスから守っています。私たちの体の門番のような存在です。

『低温と低湿』

しかし、繊毛には弱点があります。それが、『低温(ていおん)』と『低湿(ていしつ)』です。

特に『低湿』の場合、のどの湿度が50%以下になってしまうと、繊毛の動きが止まり、体の中にウイルスが入りやすくなってしまいます。

湿度を下げないように

そこで、鼻・喉の湿度を下げないためにできることとして

「鼻呼吸」、「マスクの着用」、「こまめな水分補給」が一般的に推奨されています。

予防を心がけましょう

新型コロナウイルスは体内に入れてしまうと、どのように体内で感染してしまっているのか、一貫した研究結果はまだ出ていないようです。
まずは体の中にウイルス入れないこと。そのためにも、マスクの着用やこまめな水分補給(できれば鼻呼吸も)を行うことを心がけましょう。

COVID-19関連情報翻訳チーム 坂本(作業療法士)

参考


・Kirkcaldy RD, King BA, Brooks JT. COVID-19 and Postinfection Immunity: Limited Evidence, Many  Remaining Questions. JAMA. Published online May 11, 2020.
・氷見徹夫ら:ウイルス性上気道炎での免疫反応と鼻粘膜上皮の役割.耳鼻咽喉科展望.2013,56巻4号p162-177
・三吉康郎:起動粘膜の整理と病態.日本耳鼻咽喉科学会会報.1971,74巻12号p1671-1685