コロナに負けない体づくり
〜良質な睡眠を取るための方法〜
こんにちは。理学療法士の松本です。
第1回目の記事では睡眠と感染症の関係性、第2回目の記事では睡眠の質についてお伝えさせていただきました。
今回は具体的に良好な睡眠の質を得るための方法をお伝え出来れば良いなと考えております。
睡眠の質を高める方法はいくつかありますが、
今回は「よく眠るための寝具の条件」についてお伝えさせていただきます。
寝具には寝ているときの保温と良い寝相、つまり立ち姿勢に近く体への負担が少ない姿勢、を保つというふたつの大きな役割があります。
私たちの体は体内時計の働きから眠ると体温が下がりますが、これは深い眠りを保つために体内から熱を出すためで発汗がおこっています。
寝具はこの点を考え、吸湿性・放湿性が良く、保温性のよいことが第一条件になります。
快眠出来る枕の高さについて
朝目覚めたときに首や肩がこっていたら、それは枕が合っていないせいかもしれません。
枕の役割はベッドマットや敷き布団と後頭部から首にかけてのすき間を埋め、立ち姿勢に近い自然な体勢を保つことにあります。
では、枕を選ぶ時どうすれば良いのか。それは、具体的にはベッドマットや敷き布団と首の角度が約5度になるのが理想的といわれています。
人によって異なりますが(一般的には1-6㎝)、この深さに合った高さの枕を選ぶと首や肩への負担が少なく眠りやすいといわれています。
ベッドマット・敷布団の硬さについて
私たちの姿勢は、後頭部から首・胸にかけてと胸から腰にかけて、背骨が2つのS字カーブを描くようになっています。
自然な立ち姿勢のときの腰部S字カーブのすき間は4-6cmですが、寝た姿勢でいちばん体への負担が少ないのは、すき間が2~3cmのときです。
ベッドマットや敷き布団が柔らかすぎる場合には、腰部と胸部が深く沈みこんでS字カーブのすき間が大きくなり、眠りにくいだけでなく腰痛の原因にもなります。
反対に硬すぎると骨があたり痛みを生じる、血流が妨げられるなど熟睡できなくなります。
したがってベッドマットや敷き布団には適度な硬さが必要であることがいえます。
2つのS字カーブをバランス良く支えられる、自分にとって楽で快適な寝相を保ちやすいものが良いといえます。
掛け布団について
睡眠中の私たちの体からは熱が奪われやすいため、過剰な放熱による低体温を防ぐこと、さらに寝ている間にかく汗を吸収して透過させる吸湿性・放湿性があることも掛け布団に必要な条件となります。
また睡眠中の寝返りをしやすいように、軽くて体にフィット感のあるものがよいでしょう。
いかがでしたでしょうか?睡眠の質を高めるために様々な方法を試された方もおられるかもしれません。
僕自身も睡眠の質を高めるにはどうすれば良いのか悩んでいました。
良質な睡眠を取るためには記事にあるように「寝具」にも着目しても良いのかもしれません。
コロナに負けない体づくりをするためにも皆さんで良質な睡眠を取れるようにしていきましょう。