新型コロナウイルスに対する基礎知識を身につけよう㉙

感染経路について

こんにちは。作業療法士の宮上です。

緊急事態宣言の延期が決まり自粛生活が続く中、不要不急の外出を控えているのにも関わらず、何故新型コロナウイルスの感染者が出るのだろうと疑問を抱いている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、今回の記事では感染経路、感染リスクについて書かせて頂こうと思います。

感染リスク・感染経路

まず、感染リスクが高まる場面として以下の5つの場面が挙げられています。

感染リスクが高まる5つの場面


出典:厚生労働省ホームページ『新型コロナウイルス感染症対策

こういった場面で、一般的には飛沫感染、接触感染という形で感染します。閉鎖した空間で、近距離で多くの人と会話するなどの状況では、咳やくしゃみなどの症状がなくても感染を拡大させるリスクがあるとされています。

「飛沫感染」とは:感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つばなど)と一緒にウイルスが放出され、他の人がそのウイルスを口や鼻などから吸い込んで感染することを言います。

「接触感染」とは:感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスがつきます。他の人がそれを触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触ることにより粘膜から感染することを言います。WHOは、新型コロナウイルスは、プラスチックの表面では最大72時間、ボール紙では最大24時間生存すると報告しています。

一方、家庭内で過ごされる方も多い中で、ペットを介しての感染やハエ・蚊、食品を介しての感染した事例は現在見つかっていないようです。

マスクの効果

続いて、(当たり前になった)マスク着用の効果についてお話しします。

ウイルスを吸い込む側のマネキンに各種のマスクを装着させて、ウイルスの吸い込み量を調べた研究では、布マスクを着用することでウイルスの吸い込み量がマスクなしと比べて60-80%に抑えられ、N95マスクを密着して使用することで10-20%まで抑えられることがわかっています。

反対にウイルスを吐き出させる側のマネキンにマスクを装着させてウイルスを空間中に噴出させると、マスクの装着によりウイルスの吸い込み量が大きく低下することも明らかとなっています。

このことは、マスクにはウイルスの吸い込みを抑える働きや、対面する人への暴露量も減らす効果があることを示唆しています。

マスク装着によるウイルスの吸い込み防止効果


出典:東京大学医科学研究所『新型コロナウイルスの空気伝播に対するマスクの防御効果

マスク装着によるウイルスの拡散防止効果


出典:東京大学医科学研究所『新型コロナウイルスの空気伝播に対するマスクの防御効果

最後に、どのような感染経路があるのか、マスクの効果はどれ程なのかを知るだけでも、感染予防対策に繋がるのではないかと思います。これから夏に向けて、さらに気温も上がりマスク着用が暑苦しくなってはいきますが、正しい知識を身につけて感染予防対策を続けていきましょう!!

作業療法士 宮上

参考文献