新型コロナウイルスの『変異株』について
こんにちは。作業療法士の梶です。
全世界に感染が拡がっている新型コロナウイルス変異株ですが、従来のものと比べて感染力が高く、免疫が付きにくいと言われています。
今回は、実際に新型コロナウイルスの変異株にはどのような種類があり、従来のものと比べてどこが違うのかについて、記事を書かせていただこうと思います。
変異株の種類について
世界中で蔓延している変異株には、大きく分けて4つの変異型による分類があります。
それぞれに特徴があり、主な流行地域が違いますので、表をご参照ください。
変異型の分類
1.N501Y 従来のものより感染力が高く、重症化しやすい。
2.E484K 従来のものより免疫やワクチンの効果を低下させる。
3.L452R、E484Q インド由来で、「脅威」と言われている。感染力が強く、特にアジア系人種にて免疫やワクチンの効果を下げる。
変異型 | 主な流行地域 | 感染力 | 重症化 | ワクチンの効果 |
---|---|---|---|---|
N501Y | イギリス、南アフリカ、ブラジル、フィリピン | 強い | しやすい | 従来と同じ |
E484K | 南アフリカ、ブラジル、フィリピン | 変わらない | 変わらない | 従来より低い |
L452R | インド | 強い | 不明 | 従来より低い |
E484Q | インド | 不明 | 不明 | 不明 |
変異株の分類
1.α(アルファ)株:N501Y
2.β(ベータ) 株:N501Y 、E484K
3.γ(ガンマ) 株:N501Y 、E484K
4.δ(デルタ) 株:L452R 、E484Q
日本に入ってきている変異株は?
では、日本には現在どの変異株が入ってきているのでしょうか。
2021年の5月頃までは、N501YやE484Kなどの変異株が日本でも流行していたのですが、6月頃より、インドで新しいデルタ株(L452R、E484Q)が発見され、日本国内でも徐々に感染が拡大してきている状態です。
このデルタ株は、国内の人口の多い都市圏で多く感染がみられており、今後デルタ株への置き換わりが進行し、若い世代や中年層にも感染が拡大することが予想されます。
最後に
今回は、新型コロナウイルス変異株の種類と、日本国内での感染状況についてお伝えしました。日本国内にもさまざまな変異株が混在しており、どれも従来より警戒が必要と思われます。
感染予防策においては従来同様、三密の回避やマスク着用、手洗いアルコール消毒の励行が推奨されています。正しい知識を持ち、これ以上感染が拡大しないよう、十分に予防対策をしていきましょう!
作業療法士 梶