新型コロナウイルスに対する基礎知識を身につけよう㉝

新型コロナウイルス
第5波とデルタ株について

こんにちは
かなえる広場 ひまわり 作業療法士の川﨑です。

今回は新規感染者数急増の要因とされている、デルタ株についてお伝えしたいと思います。

デルタ株の特徴

デルタ株は体内でのウイルスの量が増加しやすく、感染力が高いことが大きな特徴です。

Baisheng Liらによると、デルタ株は2020年中国での流行時の従来のCOVID-19よりも、PCR陽性になった時のウイルス量は1000倍になると報告されています。そのため、感染者が周囲に撒き散らすウイルスの量が増えるのではないかと考えられています。

また、従来のウイルスよりも、ウイルスの増加が早いため感染してからウイルスが検出されるまでの期間が約2日間と短いことも感染者数の爆発的増加に関係しているのではないかとしています。

これらの特徴により、従来の型からデルタ株への置き換わりが進んでいると考えられています。
 

第5波の現状

現在、全国の新規感染者数は急速な増加が続き、過去最大の規模となっています。首都圏だけでなく、全国の多くの地域で新規感染者数が急速に増加しており、これまでに経験したことのない感染拡大が継続しているとされています。また、感染者数の急速な増加に伴い、これまで低く抑えられていた重症者数も増加が続いています。

しかし、厚労省により発表されている国内死亡者数の推移をあらわしたデータによると、第4波までは感染者の急増に伴い死亡者数も増加傾向にありましたが、今回の第5波では現時点で死亡者数に増加傾向はありません。死亡者数が抑えられている理由として、感染者の多くが50代以下の若い世代であることが挙げられています。また、高齢者の感染者が少ないのは、ワクチン接種率が高いためと考えられています。
 

私たちができる感染対策

私たちができることは今まで通り、手洗い・マスク・3密の回避など基本的な感染対策を徹底することです。
また、内閣官房の特設サイトでは、クラスター(集団感染)を分析して分かってきた「感染リスクが高まる『5つの場面』」が紹介されています。

①飲酒を伴う懇親会等 
②大人数や長時間におよぶ飲食 
③マスクなしでの会話 
④狭い空間での共同生活 
⑤居場所の切り替わり

「居場所の切り替わり」とは、仕事で休憩時間に入るなどして、休憩室や喫煙所、更衣室に居場所を移した際に気の緩みなどで感染リスクが高まることがあるとされています。

大阪府では4回目の緊急事態宣言が発令され不安な日々が続きますが、みなさんどうか心と体を大切にお過ごしください。
 

参考


1)国立感染症研究所感染HP:伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の新規変異株について 第12報 (最終閲覧:R3/8/10)
2)Li B, Deng A, et al. Viral infection and transmission in a large well-traced outbreak caused by the Delta SARS-CoV-2 variant. medRxiv. Published online July 12, 2021
(文献 ※2は査読前のプレプリントとなっております。)
3)厚生労働省HP:国内発生状況(最終閲覧:R3/8/10)
4)内閣官房HP 夏の感染拡大防止特設サイト